■[漫画]もう一人の勇者「まおゆう魔王勇者 「この我のものとなれ、勇者よ」「断る!」」4巻
まおゆう魔王勇者 「この我のものとなれ、勇者よ」「断る! 」 (4) (カドカワコミックス・エース)
著者/訳者:石田 あきら
出版社:角川書店(角川グループパブリッシング)( 2012-08-24 )
コミック ( 180 ページ )
原作者サイト:m2lade JAM
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作者サイト:Life Like Love
作者twitter:石田あきら (Akira_Ishida) は Twitter を利用しています
まおゆうTVアニメ化決定おめでとうございます!
監督とシリーズ構成が「狼と香辛料」のお二人なので中世の世界観を表現する事に安心感があります。
それとPV見る限り駄肉の表現は中々期待できるかと!
さて、そんな話題沸騰中のまおゆうのコミカライズは多く、
どの作品も100点満点中80点くらいはあるのですが、
石田あきら版まおゆうは120点取っちゃうような面白さがあるんですよね!
そしてこの4巻は個人的にまおゆうという作品の前半部で一番の盛り上がりを見せる所だと思っているのですが、
原作を読んだ当時の感動を上回る心の揺さぶりを掛けてきましたよ!
スゲー! 石田あきらさんスゲー!
4巻のあらすじは、
聖光教会と白夜王と聖鍵遠征軍司令官の三者が共謀して仕組んだ、
南部諸王国に枷を嵌める為に行った、紅の学士(魔王)の異端告発。
しかし魔王は不在のため、幻術の指輪でメイド姉が身代わりとなって…
という中々にシビアなモノになっております。
という訳で今回のメインは表紙になっている通りにメイド姉です。
ただ助けられるだけだった存在がその立場に甘えず、
むしろ無力な自分を嘆き、その苦悩の果てに辿り着いた信念を、
異端審問官に鞭打たれながらも怯まずに民衆たちに宣言する場面は鳥肌が立つくらいでしたよ!
与えられた自由ではなく、藻掻きながらも自立して自ら掴み取ろうとする生き様と、
教会にも屈せずに貫き通す確固たる信念には最高に心が震えます。
そして、そんなメイド姉の想いを目で語らせる石田あきらさんの見せ方には惚れ惚れします。
ホントこの場面は何度も読み返してしまいます。
ダイの大冒険のポップもそうでしたけど、
初めは弱かったのに自力で這い上がって成長するキャラは本当に格好いいなぁ。
ダイの大冒険と言えば作中でニセ勇者パーティーのまぞっほが
勇者とは勇気ある者ッ!!
そして真の勇気とは打算なきものっ!!
相手の強さによって出したりひっこめたりするのは本当の勇気じゃなぁいっ!!!
と言ってたけど、正にメイド姉は真の勇気を見せてくれた訳で、
メイド姉こそもう一人の勇者と言えるのではないでしょうか。
そんな訳でこれからもまだまだ面白くなっていくまおゆう。
同盟の市場操作に、魔王の儀式の問題とかまだまだ山場は続いていくので、
これからも楽しみです。
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