■[漫画]エルサからコル、そしてエーブへ「狼と香辛料」8巻
狼と香辛料 8 (電撃コミックス)
著者/訳者:小梅 けいと 支倉 凍砂
出版社:アスキー・メディアワークス( 2012-10-27 )
コミック ( 173 ページ )
作者サイト:小梅けいとの原典皆既
作者twitter:小梅けいと (koumekeito) on Twitter
テレオ村でのリデレウスの火(いわゆる麦角菌)の事件に巻き込まれたホロとロレンスが、
エルサたちを背に乗せて村からの逃避行が終わる寸前で、
使命に目覚めたエルサと共に村に戻って奇跡をもって事件を解決に導く所から始まる8巻です。
一回り成長したエルサと、クッキーを頬張るホロが見所であります。
さて、ここに来て物語は一気に加速します。
原作で言うと5~9巻を一気に圧縮するみたいでして、
小さな同行者のコルが登場し、更にトラブルメーカーのエーブが遂にロレンスに接触し、
ケルーベの町で何かしらの騒動が起こりそうな予感が出てくる所までが収録されています。
原作5巻分を纏めるのだから違和感が生まれそうなものですが、
それほど感じられないのはやはり小梅けいとさんがしっかりと「狼と香辛料」という作品を把握され、
その魅力を表現する術を身に付けてらっしゃるからなんでしょうね。
実際8巻という年季が入ってきた時期なのに未だにどのコマのホロを見ても、
その表情の小悪魔的な魅力にはドキドキさせられますからね。
今回は踊ってたりするから更に蠱惑的でロレンスじゃなくても心が躍ってしまいますよ。
そんな小梅けいとさんがどういった風にこのエピソードを纏められるのか、
また、脇役だっただけのノーラを一級のヒロインとして引き立てた手腕を持って、
エーブをどういった風に魅せてくれるのか今から楽しみですよ。
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