■[漫画]表紙の桂馬でセングラの暗黒太極拳を連想した「神のみぞ知るセカイ」2巻
神のみぞ知るセカイ 2 (2) (少年サンデーコミックス)
著者/訳者:若木 民喜
出版社:小学館( 2008-10-17 )
定価:¥ 420
コミック
ISBN-10 : 4091214975
ISBN-13 : 9784091214973
残念な子な悪魔っ娘のエルシィに目を付けられた、
2次元美少女に耽溺し現実なんて下らないと豪語する主人公、桂木桂馬。
彼が為さなければならないのは現実の少女を恋に落としキスすることで、
少女が抱える心のスキマに忍び込んだ駆け魂を追い出して回収することである!
本来ならそんなことに目もくれず、ギャルゲを堪能したい所ではあるが、
自分の命も掛かっているので全力で取り組まなければならない!
そう、その「落とし神」と異名を取る類い希なギャルゲスキルによって…!
という訳で3番目の攻略対象たるヒロインは今をときめくアイドルの中川かのん。
作者が連載前にハマりまくっていたTHE IDOLM@STERとかが下敷きになっているキャラで、
しかもヤンデレ気味というある意味時代の流行に乗りまくったヒロインです。
彼女のシナリオではエンディングが素晴らしかったですね。
単行本巻末オマケのエピローグでは相変わらずなのが知られてちょっと安心しましたが。
4番目のヒロインは販促ポスターとしても描かれた寡黙な図書委員の汐宮栞。
言葉が少ないけど、それは言葉を選んで悩んでいるからで本当は色々と話したい、
という彼女の気持ちを汲み取り、勇気を出させる桂馬は正にギャルゲ主人公。
それにしても彼女の気を引くためにわざと好感度を下げるイベントを発生させたりと、
流石は熟練のギャルゲ技術を操る主人公である。
作者が数年間引きこもりのギャルゲ三昧だったという過去をフル活用したせいか、
前作に比べて圧倒的に深い味わいのある面白い作品に仕上がっています。
しかも単行本ではカバー下と巻末に書き下ろしのエピローグまで収録されており、
雑誌で読んでる人間も充分満足できる単行本になっていますので是非。
しかし引きこもり生活ってのも人生の糧になることってあるんですねぇ。
人生って深いわ。
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