■[漫画]本誌では終わったけどもう少し続く「朝霧の巫女 5巻」
朝霧の巫女 5 (5) (ヤングキングコミックス)
著者/訳者:宇河 弘樹
出版社:少年画報社( 2007-12-27 )
定価:¥ 560
コミック
ISBN-10 : 4785928964
ISBN-13 : 9784785928964
約4年ぶりに出た「朝霧の巫女」ですが、実はこれでまだ完結ではありません。
本誌では結構前に終わってるのですが…
単行本派の人は今しばらく待つことになるかと。
5巻では前作「妖の寄る家」から忠尋が生まれるまでの因縁が主に描かれています。
こまが忠尋の父であり、前任の「審神者」であった忠寿を産み、
結実と結ばれ、忠尋を授かるも山の民からの襲撃を受け、
忠寿を失い、更に霊崩壊に巻き込まれる悲劇…
妖の身ながら、今まで落ち着いた雰囲気を纏った女性の印象でしたが、
忠尋、というより忠明の血筋に対する凄まじい妄執を垣間見せることになり、
読者の中には少々困惑する人が出るかも知れません。
でも、そういった所も含めてこまさんなんですよね。
そしてその霊崩壊はこまさんたちだけでなく、幼き倉子さんも襲い、
当時仲の良かった付喪神の花於ちゃんが黄泉に落ちていく場面を目の当たりにし、
倉子さんがこれから長い間抱えていくことになるトラウマも克明に描かれています。
うーん、重い話ばかりだ…
基本的に「妖の寄る家」を前もって読んでおくことをお勧めします。
でないと判らない所が多数出てくるかと。
それとカバー下の非情な4コマも健在。
実はこっちの完結も興味深かったりします。(笑
うおおお、朝霧の巫女~。私、前作の「スタンダードブルー」からのファンなんですが、良いですよね~。最初は敵役がギャグに徹していたので、あ、これはスタンダードブルーほど緊張感がないかなーと思っていたら何のその。どんどん事態が急展開して行くではありませんか! 私個人は忠尋と母親の確執、こまさんの悲劇、菊理さんたちの悲劇が一番の気がかりでした。まさか時代が平安(でしたよね?)まで飛ぶとは……。というわけで宇河弘樹先生、私もお奨めします。アニメは納得いかないものだったみたいですが、本編は別格です。
そういえば、宇河弘樹先生先生って宮下裕樹先生(正義警官モンジュを描いている先生)並にがんばっていたそうですが、その後はどうなんでしょうね?
コメント by Mya — 2008/1/11 金曜日 @ 22:49:52
中盤からシリアス一辺倒ですからね。
逆に前半のコメディ路線を期待していた人からすると当惑しちゃうかもですが。
宇河先生は新作がヴァルキリーに載るらしいですが、一体どんな作品になるんでしょう…?
コメント by フラン — 2008/1/15 火曜日 @ 12:47:42