■[漫画]ゆかりからの手紙「紫色のクオリア」3巻
紫色のクオリア (3) (電撃コミックス)
著者/訳者:綱島志朗
出版社:アスキー・メディアワークス( 2013-10-26 )
コミック ( 242 ページ )
作者サイト:綱島志朗のケツバット日記
作者twitter:綱島志朗 (k2batto)さんはTwitterを使っています
漫画版「紫色のクオリア」がこの3巻で遂に完結!
元々原作が1巻のみということもあって全3巻と手頃な巻数で纏まってくれましたね。
しかし3巻という短さの中に面白さが凝縮されているので、
読み応えは原作ファンからしても大変満足するレベルになっています。
この3巻の表紙ですが、原作1巻の表紙と対照的ですよね。
左右対称に見えて、ゆかりの頬に触れる手が自分の手から他人の手に変わっています。
恐らくガクちゃんの手なんでしょうね。
更にその手で触れられることでゆかりの紫色の瞳が涙で滲んでおり、
情感を豊かにしてくれていて素晴らしいです。
大切な友達を救うため、世界を何度も何度も繰り返し、
死ぬ運命にあるとしか思えない程に繰り返すも諦めず、
遂には友達を助けるために自分を宇宙を観測する存在へと昇華するという展開なだけに、
後発の作品である「魔法少女まどか☆マギカ」と比べられることが多いこの「紫色のクオリア」ですが、
決定的に違う所が、助けられる対象である大切な友達、毬井ゆかりのこの一言。
お互いを思い合う友達として一歩近付いて、少し我侭を言って、助け合う。
そんな当たり前だけど大切な友達の在り方を見せてくれるんですよね。
ちなみに巻末にはうえお久光さん書き下ろしの短編「箱の中の手紙」が収録されています。
ゆかりからの手紙、という形式での短編なんですが、
これが中々味わい深いものがあるので、原作ファンは是非読んで欲しいです。
というか、全3巻というお手頃感がありますので、
原作ファンは買って読むべきだと思いますよ!
うえお久光:原作 綱島志朗:作画 紫色のクオリア第3巻
うえお久光先生の小説を、イラストを担当した綱島志朗先生によって漫画化した「紫色のクオリア」も第3巻が出まして、これでようやく完結なのです。
全巻を通しての感想を言う…
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