■[漫画]大石まさるの集大成「水惑星年代記 月娘」
水惑星年代記月娘〈ルーニャン〉 (ヤングキングコミックス)
著者/訳者:大石 まさる
出版社:少年画報社( 2008-11-28 )
定価:¥ 820
コミック
ISBN-10 : 4785930705
ISBN-13 : 9784785930707
作者サイト:大石工画店
このシリーズではお馴染みブラック家の長女の月生まれ月育ちな讀巫女・ブラック。
夢を追いかけ突き進むブラック家の息女らしく火星行きを目指す彼女。
月で勉強にアルバイト、地球で自然の強さに驚き火星行き訓練、そして火星で新発見!
と、小気味良く進み最後は火星生まれ火星育ちのコヨミに引き継がれます。
この作品はイマドキ珍しい「Science Fiction」であり、
そしてそれなのにどこか郷愁感も味わえる不思議な作品で、
そういった意味では「すこし 不思議」なSFでもあったのかな、と思います。
しかし真面目にSFもしてたりもするんですよね。
例えば讀巫女が苦手な物理学を勉強してましたが、内容は恐らく大統一理論であることが読み取れます。
軌道エレベーターに重力カタパルト、月にある望遠鏡の設定等も細かいですし、
描写もしっかりとしているんですよね。
コヨミが遭難者を救助する際、宇宙空間では空気が無いため効果音は使わないず、
吹き出しを使って内部で響いている音であることを表現したりとか。
(まぁ、作者本人の作風もあるんでしょうが)
それと巻末には年表が記載されており、
今までオムニバス形式で時系列が不明だったのがこれで一目瞭然になります。
どの話もそれ単品で楽しめますが、時系列順に読み直すとまた別な面白さが見えるでしょう。
「水惑星年代記」シリーズはこれで最後になりましたが、まだまだ楽しめると思います。
お久しぶりの、HINAKAです。
フラン様
しかも、こんな以前の記事にコメントするなんて……とは言うものの、実際にこちらで「水惑星年代記・月娘」の発売と、シリーズの完結を知ってから、まず本を手に入れるまでに時間が掛かりました。
さらにせっかくだからと、もう一度全巻読み直してから記事にしようとすると、これがなかなか大変で!かなり時間が掛かってしまいました。
それにしては、大した内容の記事ではありませんが、お陰様という事で、勝手ながらトラック・バックを、させていただきました。
それと、こちらの記事をリンクさせていただきましたが、もし不都合でしたらいつでも外しますので、お申し出下さい。思えば、この作者の一番始め?のコミックス「空からこぼれたストーリー」を読んでから、もう7年も経ったのですネ……。
この「水惑星年代記」シリーズも、各巻毎に話の中身が前後する上に、発行間隔が長いので、ついつい忘れてしまいます。今回、この「月娘(ルーニャン)」が最終巻という事で、もう一度通して読み直して、感慨を新たにしたところです。
まッ、その辺の詳しい感想などは、拙ブログ記事を御参照下さい。
とにかく、貴重な情報をどうもありがとうございました!記事にしてからと思ったので、御挨拶が遅れた事をお詫びいたします。
それでは、また!
コメント by HINAKA — 2008/12/31 水曜日 @ 7:59:36