■[ラノベ]…クッ、殺せ!「女騎士さん、ジャスコ行こうよ」
女騎士さん、ジャスコ行こうよ (MF文庫J)
著者/訳者:伊藤 ヒロ
出版社:KADOKAWA/メディアファクトリー( 2014-09-24 )
作者サイト:ワーキングプアというほどワークしてない日記 – livedoor Blog(ブログ)
作者twitter:伊藤ヒロ(@itou_hiro)さん | Twitter
絵師サイト:.8
絵師twitter:霜月えいと(@Eight_Shimo)さん | Twitter
Kindle版:女騎士さん、ジャスコ行こうよ
【新シリーズ紹介】『女騎士さん、ジャスコ行こうよ』ができるまで | MF文庫J編集部ブログ
「はい、イオングループ広報部です」
(・ω・)「突然のご連絡、失礼致します。私、MF文庫J編集部のこうたけと申します」
「お世話になっております」
(・ω・)「実はですね、この度『女騎士さん、ジャスコ行こうよ』という作品を出版したいと考えていまして、それで御社のブランド名であるジャスコを使用させていただきたく、ご連絡したのですが」
「……は?」
最近のMF文庫Jは某なろう書籍化作品を金に飽かせたゴリ押しマーケティングばかりをして、
その他の作品はおざなりという印象だったんですが、やる時はやるじゃないですか。
という訳で上記の編集部ブログを読んでから気になったので購入した次第です。
いや、これは買うべきでしょう。
タイトルから漂うカオス感が半端ないですけど、実際カオスな内容でした。
あらすじをざっくり説明すると…
オークの軍団に王都が陥落し、ロリ姫と女騎士が落ち延びてきた先は日本のド田舎。
拾ってくれた麟一郎の家に厄介になりながら亡命政府を立ち上げるロリ姫だけど、
実はこの田舎の町は他にも銀河帝国や自由フランス等の亡命政府が多数集う変な所。
平和な町を満喫する女騎士と違い、下手に日本の文化知識があるロリ姫は我慢がならず倒れるほどに。
見かねた麟一郎が田舎の人間が都会を感じることが出来る巨大ショッピングモール、
いわゆるジャスコ的な場所に連れて行くんだけど…
というような感じです。
割りとカオスだろう…?
ロリ姫(八歳)がひたすら低価格帯エロゲーと連呼したり、
それに洗脳された女騎士がやたらと「…クッ、殺せ!」と言ったり、
当たり前のようにオークが出てきたりと女騎士のツボを心得てる感じですが、
よくよく考えたら作者の伊藤ヒロさんはエロゲのシナリオも書いてるんですよね。
そりゃ無駄にこなれてるわけだわー
しかしこの作品の根底にあるのは田舎あるあるであり、都会コンプレックスです。
田舎で純粋培養されたらそれほどでもないんですけど、
下手に都会の知識があったら地元の田舎っぷりが嫌になるのも判らなくはないです。
そんな時に代替的な役割が果たすのがいわゆるジャスコなんですよね。
地域によっては平和堂だったりフジだったりするかと思いますが、
いわゆるジャスコで通じるかと思います。
とはいえそれをネタにライトノベルを一本書くとか恐れ入りました。
それにしてもラブコメ要素がありながらもここまでガン無視する主人公とか…
流石ははがないを擁するMF文庫Jというか…
というかはがないも岐阜県が舞台でしたね。
のうりんの舞台も岐阜県だったし、ライトノベルに愛されすぎだろう岐阜…
でも敢えて言わせて貰えれば、岐阜県は本州なだけまだマシだと思う。
本当の田舎とは新幹線が通っていない都道府県のことを言うのだよ…!
水樹奈々の出身地として有名な新居浜市なんかマジでジャスコを中心に栄えてるからなぁ。(偏見
まぁ、普通に読めて楽しい作品でした。
取りあえず「女騎士」と「ジャスコ」に関する知識があれば楽しめると思います。
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