■[ラノベ]江戸食客怠惰譚「異世界から帰ったら江戸なのである」第壱巻
異世界から帰ったら江戸なのである 第壱巻
著者/訳者:左高例
出版社:KADOKAWA/エンターブレイン( 2014-11-29 )
小説家になろう:異世界から帰ったら江戸なのである
絵師twitter:ユウナラ(@yunar_Adori)さん | Twitter
異世界転生俺TUEEEEばかりだと思われている小説家になろうですが、
意外とそのジャンルは広く、時代小説ジャンルもあったりするのですが、
その中でも風変わりすぎる作品がこの「異世界から帰ったら江戸なのである」であります。
内容はぶっちゃけタイトルそのまんま。
現代日本からひょんな事から異世界に行き、
そこで数十年過ごしてジジイになるも魔女によって若返ってショタになり、
そして魔王の手で元の世界に戻ってきたと思ったら時代が250年ずれていたという、
設定自体は盛りまくりなんだけど、あんまりそこら辺は気にしなくてOKな内容です。
見た目はショタ! 中身はジジイ! の枯れた九郎が、
処女未亡人で眼鏡で巨乳で妖怪画家の鳥山石燕に気に入られて半ばヒモ的な生活をして、
真っ昼間から酒を飲みまくる時代小説風味な日常系コメディです。
うん、この説明じゃわけわかんないね!
でも、すっごく面白いんだ!
時代小説とライトノベルのコラボレーション的な作品ですので、
江戸時代の蘊蓄も割りと入ってくるんですが、
その蘊蓄の内容が葛飾北斎の18禁PNが「鉄棒ぬらぬら」だったりと、
嘘のような本当のコメディ色120%なネタが多く、
時代小説を読まない人にも面白く感じられると思います。
また、まだ1巻ということで石燕以外のキャラは顔見せ程度でしか出てこないけど、
陰間(男の娘)な玉菊に、稚児趣味(ロリショタ)同心の利悟に、人斬り大好き同心の影兵衛と、
顔見せだけで十分にキャラの濃さが判りまくるので問題ないかと。
2巻以降では更にキャラの濃さが滲み出る上に新キャラも多数出てくるので、
そちらも楽しみであります。
ちなみにWeb版からは話の順番が変わったり、異世界での話もプロローグ的に挟まれてますが、
大きくは変わってないように見えて、実はヒロインの石燕がかなり変わってます。
残念度はあまり変わらないけれど、まるで正ヒロインの如き扱いになってる気が…!(笑
これも書籍化に伴い、イラストがついた恩恵なのかもしれない。
兎にも角にも、私はこの作品のことが好きで好きで、すきで…
現在小説家になろうで連載されている作品の中では一番のお気に入りなので、
まずはWeb版からでも良いので是非とも読んで欲しいです。
面白いよ!
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