■[漫画]二宮ひかる、珠玉の短編集「さ迷える心臓」
さ迷える心臓 二宮ひかる作品集2 (書籍扱い楽園コミックス)
著者/訳者:二宮 ひかる
出版社:白泉社( 2014-11-28 )
二宮ひかるさんが楽園に掲載していた短編が単行本化されました。
二宮ひかるさんはご存知の通り短編漫画が得意なので、
まさか一話の中に短編を複数入れてくるとは。
しかもそれで面白いのが凄い。
あの中では泣くスポーツが印象的で好きですね。
別れ話をああいった視点で描かれると驚きます。
他の短編だとエロ漫画家の母親を持つ娘とか、
ダメ男製造機な女性だとか色々ありますが、
事後に「ごめんなさい」からの「お付き合いして下さい」流れの短編が好きです。
かつてのローリング土下座からの「やらして下さい」を思い出します。(笑
姉弟モノはそれぞれの視点で描かれることによって、
印象がガラリと変わる作品でしたね。
でもそこが二宮ひかるさんの作品らしいと思います。
あのねっとりとした読後感がたまらない。
そういえば今月も二宮ひかるさんの単行本が出ます。
芳文社からなんですが「神崎くんは独身」という作品です。
こちらも二宮ひかるファンとしては押さえたい作品ですね。
わぁ危なかった! フランさんのこの記事が無ければ買い逃していた所でした! 私も天下に後れを取らぬ二宮erを自負するだけに、誠に汗顔の至りです。何とか店頭に在庫がある内に購入出来ました、有り難う御座います。
私はこの短編集、やはりトップを飾った「花火の恋」が好きです。まさか父に続いて母まで亡くし、女丈夫の姉が腕一本で幼子を育てていくというそのストーリーの意外性と気っ風に惚れました。が、続く「うそつき」も好きでした。フランさんが触れた「眉間と谷間」はこれ、何処かに掲載されていた雑誌で見た事あります。となるとヤングアニマル一本しか無い訳ですが……。はて、掲載誌は「楽園」と書いてありますな? ……何時、読んだんだろう?
それは兎も角として、本作もままならない男女関係を多様な角度から種々様々に描かれておられますな。うーむ、ままならないにもままならない……。こういう作品を描かせたらやはり二宮先生がトップですね、もやもや~。
で、ままならないといえば、雑誌分は完結していた「天にひびき」が先月末、単行本最終刊を出版した訳ですが……、……ままならない! あそこまで来てひびきじゃないとは……。単行本でフォロー来るかなと思ってましたが、来ませんでした!(寧ろ他の方面にフォローされた) うおー、確かに波多野さんとか良いなぁと思ってましたが、そこは最後はひびきだろう、と思っていた訳でその辺り、……やまむら先生の目論見にまんまと乗ってしまった感じがします! で、この感覚、フランさんが「イエスタデイをうたって」でハルを推している現状の感覚と似ているのかも知れ無いと思いまして、いやはやすんごい喪失感ですねーこれは。ひびきじゃなきゃやだやだー。
その土壇場でひっくり返されるといえば、その肝心の「イエスタデイをうたって」も残っている訳で……。やだやだー、榀子先生じゃなきゃやだー。
コメント by Mya — 2014/12/7 日曜日 @ 6:15:22
「天にひびき」は結局雑誌でのラストが納得いかなくて最終刊買わなかったんですが…
そっかー、フォローなかったですか。
そして「イエスタデイをうたって」ですが、どうなることやら。
榀子との間は進展してそうで微妙ですしねぇ…
うーむ…
コメント by フラン — 2014/12/15 月曜日 @ 21:25:07
「イエスタデイをうたって」は遂に……。ああ、榀子先生……、よよよ。
「天にひびき」に関してはアレです、自分の中ではすったもんだありましたが「オタクの娘さん」的な最終話なんだろうなぁという所に落ち着きました。幾ら何でも秋央ほったらかしで、という感じでもなさそうな伏線とかありましたしね。……一応……。
そうなると、酔い潰れた秋央を捕食する肉食ひびきさん、という事になるんですがまぁ、それは酔った勢いもあってということで……。きっと同意もあったはず、酔った中で。
コメント by Mya — 2014/12/21 日曜日 @ 1:29:34
「イエスタデイをうたって」はやっぱりそうなるかー
という展開でしたね…
そろそろ完結も近そうですね。
天にひびきは… うーん…
もうちょっと違ったオチだったら良かったのになぁ…
という感想ですね。
コメント by フラン — 2014/12/25 木曜日 @ 19:03:03