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:: 2015/2/16 月曜日::

■[漫画]乙嫁と姉妹妻「乙嫁語り」7巻

乙嫁語り 7巻 (ビームコミックス)
著者/訳者:森薫
出版社:KADOKAWA/エンターブレイン( 2015-02-14 )

Kindle版:乙嫁語り (1)
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今回の乙嫁はペルシアの裕福な実力者に娶られたアニス。
そしてそのアニスの姉妹妻であるシーリーンの二人の物語です。

自分だけを愛してくれる誠実な夫。
その夫との間に元気な息子も生まれて、大変な子育ても乳母が殆どやってくれ、
本人は日々鳥と語らい猫と戯れ、美味しい物を食べられる満たされた生活を送っているアニス。
でもどこか寂しい気持ちがあり、それを息子の乳母であるマーフに相談すると、
姦しさ溢れるお風呂屋さんを勧められ出かけてみると、
そこで身体付きも嗜好も自分とは違ったシーリーンと出会い…

お風呂屋がメインなので女体がこれでもかというほど出てきます。
ですが、描いている人が森薫さんなので殆ど芸術作品ですのでエロさはほぼ皆無です。
また、あとがきでも語られてますが女性同士がメインということで全体的に絵柄を変えてます。
線が繊細な絹のようで全体的にサラサラとしたさっぱりとした風味になっているので、
今までの「乙嫁語り」とはかなり違った印象を受けると思います。

それにしてもこの時代のペルシアは姉妹婚と呼ばれる風習があったんですねぇ…
マリみてはイスラム世界にあったんだ…!
19世紀の現在のイランあたりだと確かにイスラム色が強いから、
女性の肌を曝さないとかの習慣は当然あったんでしょうけど、
それがこんな素敵文化を生み出していたとは…!

しかし深窓の令嬢と庶民の女性との間での絆とはなぁ…
出会って間もないだけに二人がこれから仲良くやっていけるのか心配ではあるんだけど、
そこら辺は森薫作品だから、ということで安心したいものです。

さて、次は待ちに待ったパリヤ編ですよ。
アミルさんも出てくるみたいですし楽しみです。

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 Comments (3)

3 Comments »

  1. ペルシャの姉妹妻 「乙嫁語り7」 森 薫

    「乙嫁語り」7巻は、語り部であるスミスの旅とともに、各地の乙嫁さんを紹介するのですが、今回のテーマは女性同士の結婚。ええっΣ(゚∀゚;) でもイスラム教って同性愛禁じてるん…

    トラックバック by 日々の書付 — 2015/2/18 水曜日 @ 10:39:08

  2.  さて、遂に現代では遂に海面が枯渇してしまった双子の住むアラル海から、更に地中海方面へと進んで、遂に中近東まで来てしまったようですね。ズバリ申しまして、私の知識ではもう「乙嫁語り」について語れる事はありません。「乙嫁語り」から得られる知識が増える喜びと、「乙嫁語り」の物語がベールに包まれてしまう寂しさと、トントンです。グスン。

     そういう訳で本巻はひたすら「ほほー」と掌を打つばかりでしたが、姉妹婚、そんな風習が近代にまであったとは! いやー、人類の文化って実に多彩ですねぇ……。あの地方は特に恋愛婚という風習が馴染まないので、シーリーンさんがアニスさんの旦那さんに嫁いでくる早さに驚きましたね。そういう風習なのですな。そして大きな一族の長というものは広大な土地持ちで、離れに別邸を建てるくらい訳無いんですなぁ。富裕差、憎むべしウギギ。顔も二枚目でアニスさんみたいな美人さんを娶って更にお金持ち! 世の中は不条理ですのぅシクシク。

     さて、巻末にカルルクさん宅のお上さん、サニラさんが熱で寝込むエピソードがありましたね。連載当初から「カルルクさんのお母さんにしては美人で年齢を感じさせないなぁ」と思っていたのですが、改めて作中でも言及されておりましたね。……美人さんですよなぁ。
     そして次巻、遂に我が嫁、パリヤさんが縁談に奮闘するという事でワキワキしてます! パリヤさん、地面に伏してわなわなする事が少なくなると良いですね。でもそういう所も好きですよ! パリヤさんは我が嫁!

     
     余談ですが、シュールな4コママイスターのOYSTER先生が描く普通漫画、「超可動ガール1/6」3巻が発売されまして、寝坊してしまった事もあり読みふけってました。流石はOYSTER先生、その強引な説得力が絵柄と台詞回しで納得してしまう! OYSTER先生の漫画、お奨めです。

    コメント by Mya — 2015/2/22 日曜日 @ 6:39:24

  3. 姉妹婚、近代まであったのには驚きましたよね。
    現代にも残っていても良かったのに!
    旦那さんは性格までイケメンでホント凄い…

    次のパリヤさんの登場には期待ですね。
    ハルタ買えばすぐに会えるのでしょうが、
    乙嫁語りだけのためにハルタ買うのも何か負けた気分…(笑

    コメント by フラン — 2015/3/8 日曜日 @ 10:19:17

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