■[漫画]揺るぎない面白さと百合的な素晴らしさ「とある科学の超電磁砲」3巻
とある科学の超電磁砲 3―とある魔術の禁書目録外伝 (3) (電撃コミックス)
著者/訳者:鎌池 和馬
出版社:アスキー・メディアワークス( 2009-02 )
定価:¥ 578
コミック
ISBN-10 : 4048677195
ISBN-13 : 9784048677196
原作である「とある魔術の禁書目録」の外伝で、
どちらかというと原作補完的な内容なはずなのにその面白さは一級品。
涙を誘う展開、ド派手なアクション、緊張感の高まる展開だけでなく、
日常でのほのぼのとした一コマも申し分なく描いており、
漫画単体として非常に完成度が高い内容になっています。
1巻から続いた「幻想御手」編のクライマックスが描かれているのですが、
原因となった木山先生の行動動機には共感を覚え、涙腺が緩んでしまいます。
また、AIMバーストに対しての初春の頑張りには応援したくなるし、
御坂美琴のレベル5としての圧倒的なまでの実力は最高に盛り上がりますよ。
仕事をやり終えた初春と佐天の二人の会話にはグっとくるし、
御坂の今後を暗示するエピローグには先の展開を知っていてもニヤリとさせられますね。
今後の御坂の前に立ちはだかる絶望はアニメで知っている人も多いと思いますが、
原作既読者には「アイテム」が出てきたり天然モノのレベル5を匂わせてくれます。
漫画読者に違和感がなく、それでいて原作既読者はニヤリとしてしまう構成は素晴らしいですね。
また、電撃大王掲載時から書き下ろしもあるので私みたいな雑誌派にも嬉しい内容です。
そして箸休め的なエピソードな御坂と黒子の日常なんですが…
黒子の百合っぷりがガチすぎて困る。(笑
電撃大王にしては珍しくカバー下にオマケがあるのですが、
そこでの黒子日記が特にヤヴァイ。
御坂の貞操はガチで危ないんじゃないだろうか…(笑
また、黒子と初春が出会ったエピソードも描かれていたりとサービス満点な内容で、
トコトン読み応えがある一冊でした。
電撃大王の屋台骨を支える優秀な作品だと思うのでこれからにも大期待ですね。
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