■[漫画]門へ至る刻「陸奥圓明流外伝 修羅の刻」16巻
修羅の刻(16) (講談社コミックス月刊マガジン)
著者/訳者:川原 正敏
出版社:講談社( 2016-01-15 )
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久しぶりの「修羅の刻」シリーズですが、
今回は読んだ時にかなり違和感がありました。
てっきり久しぶりすぎてこっちの感覚が鈍ったのかと思いましたが、
あとがきを読んでしっくり来ましたよ。
今回のメインを張る登場人物に史実の人物が居ないんですね。
今回の話は「修羅の門」の前日譚とも言える、
九十九の母とその遺伝上の父が出会う物語です。
ブラジルから陸奥を超えるためにやってきたケンシン・マエダ。
彼が出会ったのは陸奥ではなく不破。
しかも鬼の心を持たない出来損ないの現で…
九十九がブラジルの奥地で戦ったケンシン・マエダという人物は、
「修羅の門」を読んでもどこか漠然とした印象しか残らなかったんですが、
この昭和編を読んでかなりその人物像がはっきりしました。
確かに修羅の刻で登場するのも納得な鬼がその心に住んでましたよ。
そして九十九の母である静流ですが、
早くに亡くなっていたことから勝手に大人しいイメージを持ってたんですが、
陸奥の血を引く女が大人しいはずないですよね。
静や葉月という前例があるんだからわかっていたはずなのに。
とはいえかなり天然ではあるみたいですが、
それがケンちゃんとウッちゃんの心を動かしたのでしょう。
次の17巻で昭和編は終わりですが、
今後も「修羅の刻」シリーズは続いてくれるのでしょうか。
好きなシリーズなので続いて欲しいとは思うのですが…
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