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:: 2016/4/18 月曜日::

■[漫画]割れ鍋を綴ざした蓋「セカンドバージン」

セカンドバージン (芳文社コミックス)
著者/訳者:二宮ひかる
出版社:芳文社( 2016-04-16 )

作者サイト:写メ風呂
作者twitter:二宮ひかる(@hika_ninomiya)さん | Twitter
Kindle版:セカンドバージン

前作「神崎くんは独身」の続編であり、これ単体でも読める作品です。
神崎くんシリーズは収録されている中編「セカンドバージン」を含めて3部作なんですが、
この「セカンドバージン」は時系列でいうと真ん中に位置します。
それでもこれ単体で読めるんだから凄いなぁ。

神崎くんの家に従姉のユウコが入り浸るようになったのが前作で、
この「セカンドバージン」ではユウコに色々と振り回されるという、
神崎くんにとっては大変だけど、幸せな日々が描かれているんですよね。
神崎くんもめんどくさいけど、ユウコの事情もめんどくさくて、
めんどくさいながらも良いカップルだなぁ、と思っちゃいますね。
まぁ、この後二人に訪れる事情を知っているだけに、
読後には物悲しさも感じてしまうんですけどね…

他の短編も良かったなぁ。
中でも「7年ごとの彼女」が特に良い…!
何でしょうね、私の琴線に触れるものがあるんですが、
それが何かを明確な言葉にすることができなくて非常にもどかしいです。
要素だけで言うなら幼馴染みだとか約束だとか色々あるんですが、
それらを内包する雰囲気そのものが良いとも言えるいうか。
とにかく良いのです。

それとこの単行本には昨年同人誌で発表された「ハヤブサ」も収録されています。
二宮ひかるさんが同人誌という媒体で出すというかなり珍しい作品なんですが、
それでも二宮ひかるさんらしさはにじみ出るというか、
どこまでも、どうしようもないほどに二宮ひかるさんだなぁ、と思わされるんですよね。
そして私はそういった二宮ひかるさんらしさに惹かれるんだよなぁ…
と、再認識させられた作品でした。

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