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:: 2008/2/24 日曜日::

■[ラノベ]ひと夏の恋と空戦の物語「とある飛空士への追憶」

とある飛空士への追憶 (ガガガ文庫 い) (ガガガ文庫 い 2-4)
著者/訳者:犬村 小六
出版社:小学館( 2008-02-20 )
定価:¥ 660
文庫
ISBN-10 : 4094510524
ISBN-13 : 9784094510522
 
作者サイト:ALL GREEN

「次期皇妃を水上偵察機の後席に乗せ、中央海を単機敵中翔破せよ」

昨日平和さんに勧められてその場で購入して読んだのですがこれが素晴らしかった。
これほど面白い作品は久々に出会いましたよ。
ガガガ文庫はこの作品を世に出しただけで創刊した意義が十二分にあります。
萌えとかそういった要素は少なめですが、物語の面白さは抜群。
青空のように綺麗で爽快な物語がこの1冊に詰まっています。

海を挟んだ2大国が戦争状態になり戦地に取り残された皇子の婚約者を、
敵の勢力圏内の1万2千キロという長大な距離を翔破するというシンプルなストーリー
ただそのシンプルな中に内包された面白さは半端なく、
流民上がりの飛空士シャルルと皇子の婚約者である公爵家令嬢ファナの恋、
そしてたった1機で大艦隊の追撃を振り切る空戦のサスペンスが盛り込まれています。

この作品の面白さはジブリ作品に近いものがあるんですよ。
「カリオストロの城」「天空の城ラピュタ」「紅の豚」に通じる万人に向けた面白さがあります。
たった300ページ超にまとめられた綺麗なストーリーライン。
そして読後の余韻の爽やかさとどれをとっても素晴らしい。

この作品は劇場アニメにして作り上げて欲しいです。
たった1冊なので是非手にとってこの面白さを体験して欲しい。
2008年で一番お勧めしたい作品です。

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 Comments (5)

5 Comments »

  1. そんなにすごいのかと思い
    昼間仕事合間に買い読みました。

    なるほどこりゃすごい!おもしろかった!

    毎度いいものを紹介していただきありがとうございます。

    コメント by giss — 2008/2/27 水曜日 @ 1:49:16

  2. >gissさん
    これは本当に良いものですよ。
    読後にこの感動はじわりじわりと聞いてきます。
    所謂ハッピーエンドではなく、トゥルーエンドなのが正解なんだと思います。
    この感動は是非万人に伝えたいとこです。
    少なくともgissさんには伝えられたようで何よりです。

    コメント by フラン — 2008/3/10 月曜日 @ 17:13:37

  3. 『とある飛空士への追憶』 犬村小六…

    あちこちでオススメされていたので、買って読んでみる。 いやはや、あっという間に読 (more…)

    トラックバック by Unlimited Blog Works — 2008/3/12 水曜日 @ 0:27:52

  4. はじめましてm(_)m
    いつも楽しく拝見させていただいてます。

    何か琴線に触れるものがあり、このエントリを見てすぐさま購入しました。
    読むのが遅いため、やっと本日、読み終わりました。感動しました。まだ泣いてます。

    こんな面白い本を教えてくれて本当にありがとうございました。

    思えばフラン様の紹介で読み始めたラノベ・漫画がかなり増えました。

    伝わってますよ、”面白い”

    コメント by あれくす — 2008/3/19 水曜日 @ 0:10:17

  5. >あれくすさん
    どもはじめましてー
    いやー、気に入って頂けたようで何よりです。
    私もこの作品の余韻は一ヶ月近く経ってもまだ心に残ってます。
    もう一度感想書きたいくらいに。
    これからも面白い作品を伝えていきたいと思いますのでよろしくお願いします。

    コメント by フラン — 2008/3/19 水曜日 @ 12:25:29

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