■[漫画]コロポックルとウコチャヌプコロ「幻想ギネコクラシー」2巻
幻想ギネコクラシー巻
出版社:白泉社
作者名:沙村広明
Kindle版:幻想ギネコクラシー (1)
DMM電子書籍:幻想ギネコクラシー (1)
沙村広明は「無限の住人」で重厚な長編漫画を描かせたら随一であると証明されましたが、
短編漫画を描いたらそのずば抜けた天才性を遺憾なく発揮してくれます。
まぁ、つまりは面白すぎておかしい。
頭おかしいわ、これ。
特に面白く、(頭が)おかしかったのはコロポックルを扱った「ホモ・ロフィエス」シリーズ。
コロポックルという題材自体はそれほど奇抜ではないんだけど、
その起源の設定が斜め上すぎる!
アンコウから進化した人類とか何をどうしたらその発想に辿り着くのか。
そして書き下ろしコメントで判明したヒロインのアホ毛の必然性!
バカじゃないの! 本当にバカじゃないの!?
いやー、おかしすぎて面白いというか、
面白すぎて頭がおかしくなるというか。
一応恋愛アンソロジー掲載だから恋愛要素あるけれど、
漫画の下地に脈動する面白さがコメディすぎる…!
恋愛アンソロジー的には「ぷれぐなぷれぐな」はかなりまともな恋愛漫画でしたね。
いや、これでまともとか言ったら世の恋愛漫画家に失礼かもしれませんが、
他と比較するとかなりまともというか…
後味も結構良かったし、今回一番一般受けする漫画のような気がします。
それと冒頭に収録されていたヤンマガ掲載の「軍傅」ですが、
「無限の住人」というキテレツ剣術漫画を描いた沙村広明だからこその高度なギャグというか。
剣術の秘密が分った時は膝から崩れ落ちそうになったけど、
最後のオチの面白さには膝を打ちましたね。
うん、やっぱり沙村広明は天才だな!
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