■[漫画]久々の日本編「王様の仕立て屋」22巻
王様の仕立て屋‾サルト・フィニート‾ 22 (22) (ジャンプコミックスデラックス)
著者/訳者:大河原 遁
出版社:集英社( 2009-05-01 )
定価:¥ 540
コミック
ISBN-10 : 4088597737
ISBN-13 : 9784088597737
渡米したと思ったら仕立て服にとって鬼門の自転車選手のスーツを作ることになり、
一応は出来たけど、満足行くモノでは無かったので技術を求めて児島に行くことになった織部ご一行。
久々の日本編、しかも日本の服飾産業がメインということもあり、
作者と担当二人に監修の片瀬氏の4人でのルポ漫画も兼ねた内容になっています。
児島のジーンズ見学先で偶然バカンス中のペッツオーリ先生に出会い、
実はスランプ中の先生と旅は道連れ世は情け、とばかりに瀬戸内服飾旅行に。
児島のジーンズ、姫路の皮革産業、神戸の靴に和歌山の島精機が誇るホールガーメント。
ルポ漫画も並行して描かれているのでいつにも増して説得力があり、
何より今までとはまた一味違った面白さがあります。
個人的に瀬戸内は身近なだけにいつも以上に興味がそそられましたし、
実際の取材旅行の内容も感じられる分、親近感が湧くモノがありました。
また、最後に収録されている日本人の機微が感じられる内容も収録されており、
今回は紛うことなく日本を舞台にした作品だと思った次第です。
スランプ中だったペッツオーリ先生が日本の技術に触れていき、
最後に再起した流れも秀逸だったし、それを追っていた記者のフォンターナ夫人が綺麗に締めてくれて、
物語全体の構想も相変わらず素晴らしかったです。
で、次回はまさかのロドリーゴ主演のハリウッド撮影な訳ですが…
いやはやどうなることやら。
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