本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 短編集3 12月14日発売!
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:: 2020/4/25 土曜日::

■[ラノベ]小説家になろうの傑作がついに書籍化!「亡びの国の征服者 ~魔王は世界を征服するようです~」1巻

私は「小説家になろう」で何度も繰り返し読んでいる作品が幾つかあるのですが、
その中でも10回以上読み返している作品は2つだけで、
一つはあの「本好きの下剋上」であり、もう一つがこの「魔王は世界を征服するようです」なのです。
つまりは、それくらいにハマりにハマっている面白い作品なのです。

毒親に育てられ、愛を知らぬままに育ち、死んでしまった青年は、
異なる世界に生まれ変わり、ユーリという名をもらい両親に愛情深く育てられ、
そのまま幸せな人生を過ごしていくはずだったんだけど、
シャン人と呼ばれる人類の彼らにはクラ人という人類によって滅亡の憂き目に遭っており…

いわゆる一つの異世界転生モノなんですけど、ファンタジーではないんですよね。
しかも異世界だと思ってたのがどうやら違っているのもこの1巻でわかります。
前世の日本でそれなり以上の学力を持っていたので知識チートではあるんですが、
両親に恵まれなかったのと、最終的には退廃的ニートで死んでしまったので、
自分のことをクズだと思っているのが特徴的と言えば特徴的ですね。

この1巻で主要な登場人物が大抵出てくるんですが、
天才児の従妹であるシャムと、親友となるミャロはWeb版ほぼそのままなんですが、
メインヒロインであるキャロルはWeb版とはちょっと変更されてますね。
性格はそのまんまなんですが、流石に書籍版で盛り上がりどころがないのはまずいのか、
追加されたエピソードでしっかりと出番が増えているのが印象的でした。

他にも継嗣会議での顛末もだいぶ変わってたりするんですが、
ユーリの活躍、というか暗躍が増えているのは面白かったですね。
ただ、ルークパパの回想が削られちゃったのはちょっと残念でしたね。
あれはあれで好きだったので。

ルークパパとスズヤママの二人の掛け合いというか関係が結構好きなんですよね。
スズヤは一般的な農民の出なのに、ルークは惚れた弱みで尻に敷かれてる上に、
ユーリのことを二人とも大事に想っているのがとても良いのです。
前世の両親のトラウマを、年月を掛けて拭ってくれている二人がとても愛おしいんですよね…

とても面白いしとても続きが楽しみな作品なんですが、
流石にこのご時世に特典小冊子を目当てに遠出するのは厳しいので、
電子書籍で買ってしまったのが少々心残りではあります。

もし未読の人がいらっしゃいましたらまずはWeb版を読んでみることをオススメしますよ。
わりと長いのでGW中楽しめると思いますが、
第一部の終盤がかなり衝撃的な内容になっていますので、
先にWeb版読んでしまったせいで虚脱状態にならないかだけは心配ですね…!

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