■[ラノベ]主人公以外の群像劇「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」日常の価値は非凡
嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん〈8〉日常の価値は非凡 (電撃文庫)
著者/訳者:入間 人間
出版社:アスキーメディアワークス( 2009-09-10 )
定価:¥ 746
Amazon価格:¥ 746
文庫 ( 543 ページ )
ISBN-10 : 4048680080
ISBN-13 : 9784048680080
絵師サイト:Left side
みーくんまーちゃんの最新作は540ページという超ボリュームで、
それでいて主人公のみーくんとまーちゃんバカップルはほとんど登場しないし、
しかも作中では「電波女と青春男」と微妙にクロスオーバーもされてて、
何とも変な内容なんですが、間違いなくみーくんまーちゃんの雰囲気が感じられました。
シルバーウィークにまーちゃんの要望で旅行に出かけたら、
宿泊先のホテルでは不穏な空気があったけど、華麗にみーくんはそれらをすり抜けて、
他の宿泊客がそれぞれの非凡なドラマを繰り広げられ、
事件が起こってたり、解決したりとする訳です。
んー、ハラショー
自己中心的な作家に、彼氏が死んで以来虚無な生活を送り自殺志願な大学生、
ロリコン探偵とそのお供の見通す目を持った中学生の少女、
冴えないおっさんと、まーちゃん並に偏執的に旦那を愛する奥さんに、
後輩の女の子との初めてのお泊まりに心拍数が右肩上がりの大学生と、
関係性がありそうで、実はみーくん関連で微妙に関係生があって、
それでいてみーくんとは関係なく物語が進んでいくんですよね。
群像劇として語られることで多面的に物語を見通せて面白かったし、
主人公カップルが積極的に関わらないというのも意外性がありましたね。
しかしラストでたった一行で語られる事実がインパクトがありすぎて、
読後の雰囲気が木っ端微塵にされてしまう訳なんですが…
えー、次回どうなるんだろ、これ…?
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