■[ラノベ]アンコールの余韻が美しい「さよならピアノソナタ encore pieces」
さよならピアノソナタencore pieces (電撃文庫 す 9-12)
著者/訳者:杉井 光
出版社:アスキー・メディアワークス( 2009-10-10 )
定価:¥ 620
Amazon価格:¥ 620
文庫 ( 315 ページ )
ISBN-10 : 4048680781
ISBN-13 : 9784048680783
作者サイト:杉井光・公式サイト NEET TEEN
絵師サイト:FancyFantasia
既に完結した作品なので、その感動と一緒に心の中にしまった作品だったのですが、
まさかのアンコールという名の番外短編集の発行。
好評に応えての第2部作成は大抵の作品が蛇足になってしまうものですが、
少なくともこの作品に限ってはそれは杞憂に終わるものでした。
直巳と真冬、千晶と新しいベーシスト、ユーリ、響子とかつてのベーシスト、そして哲朗。
それぞれの短編5章が収録されているのですが、
やはり主人公とヒロインの二人とある楽譜について綴った「Sonate pourdeux」が良かったです。
勿論、他の短編も良かったんですけどね。
相変わらず超がつくほどの鈍感っぷりを発揮する直巳には呆れるばかりで…
それとなく結婚を仄めかす真冬がいじらしくて可愛らしくて、
だからこそ直巳の鈍感っぷりの犠牲者となってて可哀想でした。
直巳に何かしてあげたい、必要と思って貰いたい、一緒にいたい…
そんな真冬の想いがどこまでも感じられて愛おしかったなぁ。
付き合って6年にもなるのにこの純真さを持ってるだなんて、ホント真冬は可愛いです。
直巳の鈍感と無神経っぷりにひたすら振り回された感じだったけど、
最後は綺麗なプロポーズで締めてくれて安心しましたね。
エンゲージリングを見た時の真冬のリアクションがもう最高でした。
末永くお幸せに!
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