■[漫画]不幸萌えヒロインでも最後は幸せに「かりん」14巻
かりん14 (角川コミックス ドラゴンJr. 67-15)
著者/訳者:影崎 由那
出版社:富士見書房( 2008-04-09 )
定価:¥ 588
コミック
ISBN-10 : 4047125393
ISBN-13 : 9784047125391
作者サイト:影崎由那ほおむぺえじ 我楽多市場
恋人の雨水くんや家族から引き離され山奥の屋敷に幽閉され、
更に自身の寿命の短さをサラっと告げられただけでは飽きたらず、
同族の男の子供を産めと言われるという不幸街道まっしぐらな果林。
純情で可愛い女の子なだけに理不尽な不幸が可哀想です。
でも同時に身内には心底愛されており、実の父のヘンリーさんは勿論、
普段は憎まれ口をたたく煉も果林のことを大切に思っているのが読み取れます。
そして何より恋人である雨水くんが人間の身でありながら吸血鬼の館に迷うことなく踏み入り、
正に身体を張って助けるトコはベタながらも嬉しいものがあります。
吸血鬼のお姫様を攫う人間の王子様な雨水くんですが、
肉体的なことよりも精神的に強いんですよね。
杏樹たちが果林の為に身を引くことになったときも、
彼女たちの記憶を忘れず、そして果林の為に教えずにずっと抱えていくこと。
そしてソフィアのことも忘れずに、そして果林の幸せの為に秘密にすること。
苦労しているだけあって、若いのに我慢強く人の為に踏ん張れる男ですよ。
だからこそ果林が好きになったんでしょう。
ラストは切なさが残るものだったけど、雨水くんのお陰で果林は幸せだし、
書き下ろしのエピローグを含めて充分ハッピーエンドと言えるものだと思います。
それにしても影崎由那さんってこんなベタ甘なラブコメが描けたんですねー
できれば次回作もこういった方向で行って欲しいです。(笑
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