■[ラノベ]竜殺しの英雄「亡びの国の征服者 ~魔王は世界を征服するようです~」5巻
亡びの国の征服者 ~魔王は世界を征服するようです~5巻
作者名:不手折家
作者サイト:不手折家
作者twitter:不手折家さん(@fudeorca) / Twitter
絵師名:toi8
絵師twitter:toi8さん(@toi81008) / Twitter
連載サイト:亡びの国の征服者~魔王は世界を征服するようです~
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危険が無い観戦武官のはずが竜使いの参戦で窮地に立たされたユーリたち。
キャロルを助ける為に竜と相討ちになったユーリは地上で竜使いを殺し、
足を挫いたキャロルを背負い、敵の追っ手を返り討ちにして拠点のニッカ村を目指す。
そして大きな窮地を乗り越えた時、キャロルは自分の気持ちを伝えて…
戦場のただ中でのラブロマンスというのも良いけれど、
ユーリを追い詰めるカンカーとの手負い同士の戦いも圧巻で良かったです。
カンカーとの決着はWeb版から改稿されてましたが、この書籍版の方が良いですね。
ユーリがソイムから教わり培ってきた槍の修行の成果が結実した達成感があります。
ニッカ村でのキャロルとのやり取りは熊胆の件も含めてニヤニヤできましたね。
おそらくこの5巻で最も清涼剤となるパートだったと思います。
ただ、後半は前半とは違った殺伐さがあって緊迫感も半端ないです。
前半はユーリの武人としての強さの見せ所でしたが、
後半はユーリの戦争屋としての強さの見せ所が多かったです。
武人としての強さはドッラも見せてて、あれはあれで格好いいと思うんですが、
強い武人だけで無双できるわけがないのが戦争なわけで。
圧倒的不利な状況でも冷静に考え、策を練り、最善手を指して、
ついには撤退戦を勝利するあたりユーリは戦争屋としても強いと思わされますよね。
ユーリ本人は色々と失敗したと思っているせいで過小評価していますが、
初陣でこれだけやれば英雄と言われても仕方が無いと思います。
そしてこの過小評価が今後のユーリに影を落とすことになるんだけど…
うーん、Web版を知っているだけにこの後の展開を思うと憂鬱になっちゃいますね…
メチャクチャ面白いんだけども…!
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