■[漫画]秘蔵の短編、同人作品、番外編と盛り沢山「イエスタデイをうたって」EX
イエスタデイをうたってEX~原点を訪ねて 冬目景 初期短編集~
著者/訳者:冬目 景
出版社:集英社( 2009-11-20 )
定価:¥ 820
Amazon価格:¥ 820
コミック ( ページ )
ISBN-10 : 4087822559
ISBN-13 : 9784087822557
久しぶりの「イエスタデイをうたって」の新刊は番外編で、
しかもそれだけじゃ量が足らなかったみたいで、
他の出版社で描いたのを含めた短編2本と昔発表した創作同人誌、
そして「イエスタデイをうたって」ロングインタビューとごった煮状態の1冊となっていますが、
基本的に冬目景作品が好きな私としては全然問題ないどころか、
むしろ待ってましたとばかりな内容でした。
(まぁ、本編の続きも読みたいのですが…、切実に…)
インタビューとキャラ設定も割りと面白かったんですが、
やはり番外編の、特にハルの昔の友人とのやり取りかなぁ。
ハルの友人だけあってどこか普通とは違ったズレてるとこが良いですね。
しかしスベスベマンジュウガニはその特徴的な名前のせいか、
色んな漫画の中で度々見かけるような気がします。(笑
そして同人作品は当然の如くどれ一つ持っていませんので読むことが出来て単純に嬉しかったです。
しかし当時から絶妙に変わった作品ばかりを描いておられたのですね。
今まで商業作品でも充分個性的な作品ばかり描くなぁ、とは思ってたんですが、
同人作品を読んで、まだセーブしてた方だったのを知った次第です。
それと短編ですが、「田中02」が叙情的な面がありつつも、
冬目景作品にしては珍しいコメディ色のある作品で意外性があって良かったですね。
「サイレンの棲む海」は退廃的で冬目景作品らしかったかな。
もっとも「イエスタデイをうたって」に近いのは「田中02」なんでしょうけど。
しかしBIRZとアフタヌーンで同時連載してるとはいえ、
「イエスタデイをうたって」の連載が止まってるのは残念なことこの上ないので、
早期の連載再開を心待ちにしております。
ハルはこれからどうなるんだ…!
冬目先生の原稿が進まないのは仕方ないですねー。アコニーも正直、どうなるのか予断を許さない状況ですし、「羊のうた」と同じようにのんびり待ちましょう。しかし連載が開始されてからもう、十年以上も経過したんですねー。早いです。
個人的に凄く嬉しかったのは、しな子センセが「ヒロインその2」と明記されていたことだったりしますw もしかして、冬目先生御自身もどうやって連載を終わらせるか、明確なヴィジョンはまだ無いのかも知れませんね。柚原さんの回で焼き餅をやくしな子センセが凄く可愛かったので、しな子センセには是非とも頑張っていただきたいところ……。しかし、リクオもハルに彼処まで一途に慕われたら心も揺らぎますよねー。
コメント by Mya — 2009/11/24 火曜日 @ 23:27:54