■[ラノベ]七沢またり最新作!「みつばものがたり 1 呪いの少女と死の輪舞」
みつばものがたり 1 呪いの少女と死の輪舞
出版社:KADOKAWA
作者名:七沢またり
作者サイト:七沢またり
絵師名:EURA
Web版:みつばものがたり
紙書籍通販:みつばものがたり 1 呪いの少女と死の輪舞(ロンド)
DMM電子書籍:みつばものがたり 1 呪いの少女と死の輪舞(ロンド)
ローゼリア王国の有力貴族家ブルーローズの跡取り娘として生まれたミツバは、
死産に近く、産まれてからずっと植物状態だったけれど、
金と魔術の力で延命し、10年という歳月を経てついに意識を取り戻した。
3つの魂と莫大な呪いの力を内包した身体を持つミツバを中心に物語は廻りだす…
「死神を食べた少女」「勇者、或いは化け物と呼ばれた少女」「火輪を抱いた少女」
クレイジーな女主人公たちを生み出した七沢またりさん、お久しぶりの新作です。
活動報告によると子育てとか大変みたいですから、6年振りになるのも仕方ないでしょう。
レーベルがMFブックスになってるのは何かあったのかな…?
まぁ、それはともかく本作の主人公であるミツバですが、
今までの作品のように武力がおかしい少女ではありません。
呪詛と即死呪文を10年間詰め込んで出来上がった呪い人形です。
オートカウンターで悪意に対して即死の呪詛が発動しちゃうし、
もちろん任意でも発動できちゃいます。
更に死んでも自動でザオリクが発動しちゃうので対処のしようがありません。
唯一の対策は、敵対せずに仲良くなるだけなのです。
わりと無理ゲーですね!
魔術がある世界だけど、耐魔障壁が出来たことで魔術の有効性が低下した魔術大国が、
魔術で鉛の弾を撃ち出す発明をニコレイナス女史が生み出しちゃったものだから、
戦争で飛び散る血潮が倍増しちゃったデンジャラスすぎる世界観です。
何となく第一次世界大戦前後のヨーロッパっぽい雰囲気ですね。
ローゼリア王国はフランスっぽい国です。
あくまでっぽいですが。
ミツバは貴族の両親は死んで、実家を乗っ取ろうとしている継母には追い出され、
士官学校で砲兵となる勉強をしているんだけど…
そこで出会ったカリスマと武力を持つクローネと、共和制信奉者のインテリ眼鏡のサンドラ。
何だかんだで交流がある二人は今のところミツバとは良い関係なんだけど、
将来のことはわからないんだよね、これが。
煮こごりにならないことを祈るばかりですよ。
1巻では世界観や登場キャラの紹介というか見せ方が大半ですが、
後半にはミツバのクレイジーさがこれでもかというほど見せてくれるので、
ちゃんと満足感は得られると思います。
大砲を使って血と臓物を撒き散らしてくれますよ!
しっかりと士官学校の勉強を活かせて良かったね!
今のところWeb原作は2巻分までは書かれているので、
この1巻の売り上げが大丈夫なら2巻は出ると思うのですが、
1巻以上にクレイジーなのでお覚悟をお願いします。
Web原作の続きも早く読みたいものです。
最近のコメント