■[漫画]豪運轟き爆運炸裂あれ「水上悟志のまんが左道」
水上悟志のまんが左道
出版社:少年画報社
作者名:水上悟志
作者サイト:続・みずかみ小屋
作者twitter:水上悟志さん(@nekogaeru) / Twitter
紙書籍通販:水上悟志のまんが左道
DMMブックス:水上悟志のまんが左道
アワーズの漫画家志望者向け持ち込み募集ページの、
おまけ漫画的な位置付けだったのにいつの間にか恒例になり、
気が付けば10年経ってて、ついには単行本化しちゃったという特異的な漫画です。
他にこのような単行本はあるだろうか?
いや、ないだろうなぁ…w
そんな特異的な漫画家である水上悟志さんですから、
さぞ特殊な体験をされているかと思いきや、わりと普通というか、
投稿→デビュー→読み切り→連載という、当時は王道なルートを辿ってるんですよね。
しかも持ち込みでケチョンケチョンなことを言われるという、あるある体験もされてますし。
しかし、見る目がない編集っていうのはどこにでもいるものだなぁ。
一番有名なのは「進撃の巨人」を蹴った集英社でしょうけど、
雑誌の色に合わないからといってけんもほろろな対応をするのは、
後々で自分の首を絞めるだけだと思うんだけどね。
有能な編集さんだと作家さんに合う編集部に回してくれるらしいけどね。
まぁ、それはともかく…
短編集がたくさん出ていることからわかるように、水上悟志さんは本当に多作というか。
量産しまくることが出来る熱意、体力、発想力、ネームを諦められる力、
色んなものが有ったんだなぁ、というのがよくわかります。
あと、情報交換が大事というのもよくわかります。
ただ、pixivが出来て以降はノウハウの共有化が加速度的に進み、
画材もクリスタがデファクトスタンダードになりつつある昨今だと、
かなり共有化が容易になったんじゃないかな、と思います。
地方でも容易に知識を得ることができるので、良い時代になったのではないかと。
技術の進歩万歳。
そして水上悟志さんのファンなら誰でも知っているレベルの、
石黒正数さんとの出会いというか、漫画との再会も面白かったですね。
私もアフタヌーンの「ヒーロー」には影響を受けたクチです。
当時私は院生になったばかりだったのですが、
就職というものに色々と不安を持っていたのでクリティカルだったんですよ…
「ヒーロー」の作者が「それ町」の人だと知ったのはかなり後なんですが、
水上悟志さんが衝撃が受けたのも共感できるところが大きいですね。
正直、漫画家志望者がどれだけ参考にできるかはさっぱり分かりませんが、
水上悟志さんの自伝漫画という側面もあるので、
ファンとしては読めて嬉しかったです。
それにしてもあとがきまんがで描かれてるように、
その場で適当にさらさらっと描けてしまうような凄い人がどれだけ新人の参考になるのか…
やっぱり疑問だな…w
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