■[ラノベ]怪物を倒す怪物の物語「龍盤七朝 ケルベロス」壱
龍盤七朝 ケルベロス 壱 (メディアワークス文庫 ふ 1-1)
著者/訳者:古橋 秀之
出版社:アスキー・メディアワークス( 2009-12-16 )
定価:¥ 599
Amazon価格:¥ 599
文庫 ( 322 ページ )
ISBN-10 : 4048682199
ISBN-13 : 9784048682190
秋山瑞人先生とのシェアワールド、龍盤七朝シリーズの第一巻。
独自の世界観で送る中華ファンタジーが新興のMW文庫で遂に発売。
カテゴリー的にはライトノベルではなく、一般文庫でほとんどイラストがないですが、
巧みな筆致で飽きさせることなく一気に読ませてくれます。
鋼鉄の甲冑に身を纏い、理外の理で動く九尺九寸の不死身の覇王に蹂躙される時代、
口八丁の百歩必中のひょう使いの廉把が夢破れ挫折し、
撞木を用い、日々虚空の鐘を打つ狼无と出会って数年、雑多な街で過ごしていたある日、
亡国の姫君を自称する小便餓鬼の蘭珈と相まみえることで動き出す運命の物語。
中華だけどファンタジーなので聞き慣れない用語などが頻出しますが、
流石の文章力で全く違和感なく物語にのめり込むことができます。
迫力のある戦闘シーン、僅かに登場するだけの脇役にも感じられる個性。
判りやすく提示され、先の展開が楽しみになる伏線と文句の付け所がありません。
まぁ、敢えて言うなら続刊がいつになるのかどうかと言った所でしょうか…
秋山先生も全然続き書いてくれないしなぁ…
新興の文庫なので売り場も狭いんで続刊を早期に出して盛り上げてくれることをホント期待しております。
切実に…
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