■[漫画]愚かで高潔なメアリー「黒博物館 三日月よ、怪物と踊れ」4巻
黒博物館 三日月よ、怪物と踊れ4巻
出版社:講談社
作者名:藤田和日郎
作者twitter:藤田和日郎さん(@Ufujitakazuhiro) / Twitter
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女王を守るための舞踏会の予行演習としてダッジモント家の舞踏会に参加するエルシィ。
マナーや所作といったものが付け焼き刃なのでボロが出ないように、
メアリーは息子のパーシーをお目付役として同行させ、エイダにもサポートして貰うのだけど、
その舞踏会には殺し屋”7人の姉妹”のジャージダも参加していて…
ジャージダとエルシィの戦いは圧巻でしたね!
回転しながら剣を繰り出すとか最高に格好いいんですよ。
こういった剣劇の見せ方は流石は藤田和日郎さんだと思います。
そんな戦いに巻き込まれたエイダとメアリーですが、
普段はオドオドしているのに、窮地になると肝が据わっているところを見せるメアリーが興味深かったです。
義父を初めとした男性を苦手としているように見えるんだけど、
こういった時にはしっかりと講堂できる多面性がメアリーにはあるんですよね。
その多面性はエルシィとパーシーの仲が親密になり、
エルシィの寿命のことがわかった時にも現れてますよね。
メアリーは別に特別賢く描かれているわけではないというか、
むしろ等身大の人間としての愚かさが描かれていると思います。
ですが、同時に高潔な部分も描かれていると思うんですよね。
そういった人間の多面的なところを見せてくれるのがメアリーだと思うのです。
そのメアリーの行動力でエルシィの秘密に迫っている訳なんですが…
中々にえげつない結論が見えてくるわけですよ。
どちらにしろ悲劇的な結末が待っている気がするんですけど、
それでも早く結末を知りたいですね。
おそらく次の5巻が完結巻になりそうだけど…
本当にどういった終わり方になるのか、今から気になって仕方がないです。
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