■[ラノベ]原初の英雄にして最弱の道化「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 英雄譚 アルゴノゥト前章 道化行進」
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 英雄譚アルゴノゥト前章 道化行進
出版社:ソフトバンククリエイティブ
作者名:大森藤ノ
作者twitter:大森藤ノさん(@fujinoomori) / Twitter
絵師名:かかげ
絵師twitter:かかげさん(@kakage0904) / Twitter
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ダンまち英雄譚シリーズの第2弾は古代を舞台した物語。
昨年刊行された英雄譚「アストレア・レコード」と同じく、
ダンメモ周年イベントのノベライズなんですが、
発表時期はこちらの「アルゴノゥト」の方が過去のものになります。
確か2周年記念だったかな?
「アルゴノゥト」の伝説はダンまちでベルやティオナが話題にしていましたが、
地球に伝わっているイアソン船長のアルゴノゥトとは全く異なった冒険譚で、
一人の道化を演じるずる賢い男、アルゴノゥトが、
ハーフエルフの義妹フィーナとともに英雄を目指して王都へと向かい、
そこで偶然が積み重なった必然の出会いをする、という英雄譚です。
アルゴノゥトやフィーナ、アリアドネにユーリ、ガルムスにリュールゥと、
ダンまち世界の主要キャラの前世たちが一堂に会するんですが、
キャラクターというか、性格はあまり似ていないんですよね。
たとえばベルとアルゴノゥトは見た目は似ているけれど性格が全く違うんですよ。
ベルは天然のショタコン殺しのジゴロキャラなんですが、
アルゴノゥトはバカを演じる道化でわりとクズなんですよね。
ただ、根っこの誰かを大切に思う心というのは同じだと思います。
アルゴノゥトが道化をやってくれているお陰で、
とても喜劇… というか、コメディとして面白いのですが、
それでも古代という大穴(後のダンジョン)から溢れ出す怪物たちによって、
人類の生存圏が日に日に削られていく絶望の地上においては物語はシリアスになっていきます。
後半の狂った独裁者が自分たちの楽園を守るために犠牲を押し付けて、
世界の終わりを加速させるという愚行のしわ寄せが、
一気にアルゴノゥトに襲ってくる展開は知っていてもツラかったですね。
だからこそ、窮地に出てきたあの男はやはり格好いいのです。
兄貴分は前世の時から格好いいんだわ…!
とても良い所で終わっているので続きが気になると思いますが、
これも12ヶ月連続刊行の恩恵なのか、続きは来月発売です。
メインヒロインであるアリアドネの可愛さはとても目を見張るものがありますし、
アルゴノゥトが英雄にして道化っぷり発揮しまくるので期待して良いですよ!
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