■[ラノベ]ロリヒロインと初めてのお泊まり「SHI-NO 支倉志乃の敗北」
SHI-NO支倉志乃の敗北 (富士見ミステリー文庫 76-6)
著者/訳者:上月 雨音
出版社:富士見書房( 2007-11 )
定価:¥ 567
文庫
ISBN-10 : 4829164034
ISBN-13 : 9784829164037
完璧な才能と死への志向性を併せ持つ志乃ちゃんと、
そんな志乃ちゃんと家族になろうとする”僕”の物語。
”僕”の退院祝いできらら先輩から焼肉を奢って貰った時に手に入れた絵画展のチケット。
二人で行ったそこでは一枚の赤い作品のモチーフを当てるクイズがあったんだけど、
それを志乃ちゃんが看破したことで、京都の山奥にあるその画家のアトリエに招かれる。
メイドさんにもてなされたそこで、二人は”赤い”死を見ることになる―。
事件の異様性だとか才能に関しての論議など、興味深いものがありましたが、
やはり今回メインに据えるべきなのは志乃ちゃんのことでしょうね。
”僕”が気付いていたように序盤から志乃ちゃんがいつもと少しだけ違っていましたが、
最後に真白ちゃんが指摘したことが正しいとするなら全てに納得できるんですよね。
一度”僕”が入院する程の傷を負ったことで志乃ちゃんの中でその感情が芽生えたんでしょう。
愛されてるなぁ、”僕”
そんな”僕”が思い出しかけている志乃ちゃんの真実。
恐らく冒頭のカラー口絵がそれを表しているんでしょうけど、一体どういったことなのか。
そういった物語の本質が気になるんですけど、それと同じかそれ以上に志乃ちゃんが可愛いですね。
純粋な黒である志乃ちゃんが”僕”を混ぜることでどうなるのか、先が気になります。
最近のコメント