■[漫画]ヤイさんの手料理をこの先ずっと食べていたい「木造迷宮」3巻
木造迷宮 3(もくぞうめいきゅうスリー) (リュウコミックス)
著者/訳者:アサミ・マート
出版社:徳間書店( 2010-03-13 )
定価:¥ 620
Amazon価格:¥ 620
コミック ( ページ )
ISBN-10 : 419950172X
ISBN-13 : 9784199501722
時代設定は明言はされてないのですが昭和40年代の香りが漂う雰囲気の世界で、
今風のメイドさんではなく、古くから日本に存在した住み込みの女中さんがいる…
そんなレトロで素朴な味わいのある作品がこの「木造迷宮」です。
2巻では女中のヤイさんの生い立ちから売れない三文小説家のダンナさん家に来るまでが描かれ、
より深くこの作品を知ることが出来ます。
ヤイさんの私物の少なさにダンナさんこと広一兄さんの不甲斐なさに憤慨したサエコさんが、
デパートに連れ出して洋服とか色々着せるのは綺麗ではあるのですが、
やはりヤイさんは和服が一番似合うと思うんですよね。
そういった意味ではダンナさん贈り物は良い選択だったと感じ入りましたね。
流石はやる時ゃやると呼ばれる男です。
温泉に連れて行って貰ったりと何だかんだで可愛がられてるヤイさんですが、
逗留先が以前奉公していたお屋敷の近くだったということで帰省することになり、
その先々でヤイさんの思い出が語られるんですが、決して幸福とは言えない生い立ちながらも、
寡黙だけど心根の優しい大旦那様と良い同僚に囲まれた慎ましくも幸せな生活を送っていたみたいで、
なんだか凄くホッとして心安らぐことができました。
そしてそんなヤイさんを追いかけて来ちゃったりと、
ホントにやる時ゃやるダンナさんな訳ですが、
何気ない一言でヤイさんが赤面したりと僅かずつ心が触れ合う展開はむず痒くなるほどにもどかしいけど、
そこがまた良いので今後もじっくり丹念に進展して欲しいですね。
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