■[漫画]千年の孤独に勝る愛の言葉「真月譚 月姫」8巻
真月譚月姫 8 (電撃コミックス)
著者/訳者:佐々木少年
出版社:アスキー・メディアワークス( 2010-03-27 )
定価:¥ 630
Amazon価格:¥ 630
コミック ( ページ )
ISBN-10 : 4048685104
ISBN-13 : 9784048685108
2ヶ月連続刊行となった「真月譚 月姫」ですが、物語が本当に佳境に入り、
遂に残すところ9巻のみのラスト1冊となりました。
原作をコンプリートしている私からしてもラストがどうなるのか正直判りません。
アルクェイドルートのTrueエンドなのかGoodエンドなのか、はたまた別の終わり方を見せてくれるのか…
電撃大王本誌でもまだその結末が描かれてないのでひたすら気になります。
8巻では目まぐるしく躍動するシキ vs シキの活劇から始まり、
遠野家ルートの締めくくりに入り、そして志貴が紡ぐ尊いまでのアルクェイド愛の言葉を紡ぎ、
ラストはロアとアルクェイドのバトルへと入っていくんですが…
いやー、本当にどこ一つとっても見逃せない面白さなんですよ!
あらゆるコマに描かれているキャラの表情が何というか”生きている”んですよね。
秋葉が見せる後悔と苦悶の表情、志貴が見せる純粋で清洌な表情、
そして愛する人から心の底から愛されていることを知り、歓びを抑えきれないアルクェイドの笑顔。
原作の文章を噛み砕き、原作では表現しきれなかった細かな感情の機微を、
これ以上ないほどに精緻に表現されたキャラクターにはただただ感動させられるばかりです。
遠野家ルートとアルクェイドルートを無理なく融合する物語の構成力も凄いですが、
それ以上にこの作品において素晴らしいのはキャラクターの表現力なのではないかと今に至って思う次第です。
特にTYPE-MOON作品の主人公はその心の持ちようが特異なんですけど、
それをここまで見事に描ききるだなんて、本当に感服してしまいます。
正直この8巻に関しては「このコマにおける秋葉の表情にはきっとこのような意図が云々」と、
一つ一つ語りたいくらいの思い入れがあるのですが流石にそこまでやると長くなりすぎるので、
ただ一言述べたいと思います。
素晴らしい!
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