■[漫画]特別な生徒会じゃないけど、格別に面白い「んぐるわ会報」4巻
んぐるわ会報 4 (ヤングガンガンコミックス)
著者/訳者:高尾 じんぐ
出版社:スクウェア・エニックス( 2010-06-25 )
コミック ( ページ )
剣道や麻雀と高校を舞台にした派手な作品が多いヤングガンガンで、
女子高でもなく、役員がオタクでもなく、下ネタもない普通の生徒会を描いた、
ある意味地味なんだけど、人体に欠かすことの出来ない必須アミノ酸みたいな、
そんなポジションであった「んぐるわ会報」がこの4巻で遂に完結となりました。
サザエさん時空でなく、着実に作品内でも時間が過ぎていき、
前会長が留年するというハプニングがあったものの、淡々と生徒会活動をするという、
そんな大変な雑用小間使いっぷりを描いただけなのに何故か面白いんですよね。
今回は里見が1年生の頃、前会長になし崩し的に生徒会に勧誘された話もあるんですが、
特別でない、等身大の生徒会の仕事が一般生徒に近い里見の視点で描かれることで、
親近感が沸く作りになっていて面白いんですよね。
それとやはり松戸が面白いです。
良く言えば寡黙で優しくて力持ちなんだけど、悪く言えば口下手で臆病で図体がでかいという、
そんな松戸が、何をどうしたのか前会長に想いを寄せていることによる、
バレンタインや卒業記念の告白のドタバタが松戸には悪いけど笑えてしまいます。(笑
しかし「んぐるわ会報」が連載終了というのは残念ですねー
キリが良いですし、ベストなタイミングでの完結だとは思うのですが、
それはそれとしてやっぱり残念です。
せめて高尾じんぐ先生の新作が早く読めるように期待したいですね。
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