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:: 2010/7/18 日曜日::

■[ラノベ]遂に完結へ…!「フルメタル・パニック! ずっと、スタンド・バイ・ミー」上

フルメタル・パニック!11 ずっと、スタンド・バイ・ミー(上) (富士見ファンタジア文庫)
著者/訳者:賀東 招二
出版社:富士見書房( 2010-07-17 )
文庫 ( 254 ページ )
作者サイト:GATOH.COM blog style
作者twitter:賀東招二 (gatosyoji) on Twitter

恭子が眼鏡お下げじゃなくなったなんて…!

そんな傷跡が大分癒えた陣代高校の受験前の穏やかな日常から始まるも、
第三次世界大戦の緊張が世界を覆い始めて…

アマルガムとミスリルの決着はシブイおっさんたちによって為されます。
お互いの組織の成り立ちと、相克する組織の存在理由と、
それが瓦解する必然性も、しかしレナードたちの企みの中では瑣事に過ぎず、
結果を見届けることもしないというのはどこか寂しいモノを感じました…

そして二つの組織としてではなく、信念の違いから対立する兄妹の決着が正に付けられようとするんですが、
レナードの容赦ない世界を人質とした周到な罠には戦慄せざるを得ません。
かなめが建造する「もしもBOX」なTARTAROSの完成が先か、テッサとソースケのチェックメイトが先か…
はたまたアフガンの核施設を奪取したレナードの部下たちと、
マオとクルーゾーたちの部隊の決着が先か…
出し惜しみをしない文字通り全力の戦いには胸躍りますねー

全世界を巻き込んだ戦いが始まろうとも、流石はエンターテイメント作品で、
ソースケ宛のミラからのラブレターに限りなく近い手紙だったり、
クルーゾーが見たくてたまらなかったアニメ映画の通販だったり、
最後にマオがかました自虐ジョークだったりとかなり笑える所も多いんですよね。

しっかし、レイスが持ってきた情報ってどう考えても…、ねぇ…?
喜ぶべきなんでしょうけど、何というか色々と複雑です。(笑
兎にも角にも次回で長く続いたこのシリーズはラスト!
発売が丁度夏コミ開催時期ってのがいやらしいですが思う存分楽しみたいですね!

フルメタル・パニック!12 ずっと、スタンド・バイ・ミー(下)

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 Comments (1)

1件のコメント »

  1. >アマルガムとミスリルの決着はシブイおっさんたちによって為されます。

     私の中では最近、刊行が短いと分かっている上下巻分けの単行本は纏めて読む事が流行っているので、あらすじを踏まえておく為に書店で軽く流し読みして参りましたー。詳細は来月に取っておくです。

     というか、未だにミスリル側の主兵器がダナンを除けばM9というのはもう涙が出てきます……。そのミスリル下で実働を保っている大型潜水艦のトゥアハー・デ・ダナンにした所で、敵拠点が分からなければ援護砲撃のしようもないでしょうし、本当にアマルガムに比べれば徒手空拳も良い所ですね!?
     唯一の救いは敵勢力のアマルガムも兵員としての総動員力がドッコイドッコイで、制海権や制空権といった全面戦争のセオリーではなく局地戦の展開となっている事なのですが、コレを補って余るレナードの策が此処で鬼の様に効いてきます。政治的要因でも残存兵力でも時間的要因でも、あらゆる意味でミスリルが不利ですのぅ……。

     しかし一機百億とかの機体をそうポンポンと変えるわけにはいかないのは理解しておりますし、マイルドに表現しても作中では性能面で力不足感を拭う事が出来ないM9すら標準的に見れば先行量産型なので、そもそも部品が供給されない訳で後方の補給面で圧倒的に不利なミスリルは、千載一遇の機会としてこの隙に攻め入るしか無いのですね。そして首の皮一枚の戦況を創り上げているそのオッサンの一人であるマデューカスさんも格好がいいですよ……!

     最後。ミスリル下では既に形骸化しつつある階級ですが、だからこそせめて宗介は特務曹長くらいに上げてあげれば良いと思うのは私だけではないはず!(涙:マオとの兼ね合いでしょうかね?) 宗介には部下が居らず付けようもないので実質、進級は全く意味がないのですが、SRTから外して司令部直轄、或いは指揮所直轄にしないのかなぁとかはチラッと思ったり。ダナンの陸戦隊トップは今、臨時任官でクルーゾーなのでしょうかね? カリーニンさんすら居なくなり、実質的に稼働している陸戦部署がSRTしかなさそうな感じです。ダナンの脱出の折にもかなりの人材を失ってしまいましたからね……。

     さて、下巻を期して待ちましょうか! 色々とどう決着が付くのか、刮目して待ちましょう。

     
    <附記>
     ていか小鳩先生の「天乞」二巻が発売されなかったので、出費が多い今月に対して「予算が余った、良かった……」とMyお小遣い制を定めている私ですが(因みに発売日不明。最新刊が出て欲しいのは山々なので、お財布とのバランスが難しい所ですよね)、「正義警官モンジュ(宮下裕樹先生)」十巻と、まさかの「かみあり(染谷カイコ先生)」の二巻が出るなんて本気で聴いてないですよ……!?(「かみあり」はREXで隔月掲載なので、単行本は本当に忘れた頃に来ます) といいつつ「表紙に出てる弁天様ゴスロリヴァージョンが出てないよ!?」とか叫ぶ身勝手者。
     そんな「かみあり」二巻から引用。

    「日本はバランス重視の方針ですから」

     けだし名言です。

    コメント by Mya — 2010/7/20 火曜日 @ 21:10:45

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