■[ラノベ]輝かしい大学生活の始まり…?「ゴールデンタイム1」春にしてブラックアウト
ゴールデンタイム 1 (電撃文庫 た 20-16)
著者/訳者:竹宮 ゆゆこ
出版社:アスキー・メディアワークス( 2010-09-10 )
文庫 ( 263 ページ )
作者サイト:Passing Rim
一浪の末、大学進学を機に上京した多田万里。
知り合いが全くいない状況で途方に暮れていた入学式で、
お互いの間抜けな行動に意気投合した柳澤光央と友人になり、
これからの大学生活が少し楽しみになってきた時に目の前に薔薇と共に現れたのは、
光央の幼馴染みにして完璧という言葉が似合いすぎる加賀香子だった…
という訳で「とらドラ!」で一世を風靡した竹宮ゆゆこさんの新作がやっと発表されました!
今回はイラストレーターにこつえーさんこと、駒都えーじさんを迎えております。
竹宮ゆゆこさんの作品を手に取ったキッカケがヤスさんのイラストだっただけに、
イラストレーターが変わったのには正直ちょっと残念な気持ちもありますが、
駒都えーじさんも私が電撃文庫を初めて手に取った作品「イリヤの空 UFOの夏」の人なので、
前向きにこの組み合わせを楽しんでいこうかな、と。
実際今回のイラストは「イリヤの空 UFOの夏」形式だったのは斬新でした。
それにしても相変わらず竹宮ゆゆこさんの書く文章は凄いなぁ。
大学に進学したばかりの慣れない一人暮らしだとか、サークル勧誘だとか、
そういった諸々の細かい所とか凄く共感できちゃうんですよね。
「あー、あるある…、というかあったよ、これあった!」
とか、そんなことをつぶやきながら読んでしまうんですよね、ホント。
特に中盤にあったサークル勧誘に見せかけた怪しい新興宗教拉致事件とか、
実際、私も大学進学したての頃によく注意されたんですよねー
しかも大学の同級生でちょっとオタクなTくんがある日突然神について語り出したりと、
かなりアレな思い出があるだけに人ごととは思えなくてハマって読んでしまいました。
自分のことしか考えられず、光央を傷つけてばかりで後で悔いている香子と、
そんな香子を知ってしまい気に掛けるようになってしまった万里だけど実は記憶を失っていて、
光央は大学で出会った千波のことに惚れちゃってて、
最後には万里の過去には意外な人が居て…
錯綜するキャラクターの人間関係が一度壊されることから始まる物語はまだまだ序盤。
これからどうなっていくのか気になって仕方がないラストになっています。
しかし続きは来年の春かー…
半年ちょい待ってます…!
最近のコメント