■[漫画]着眼点が石黒正数「石黒正数短篇集2 ポジティブ先生」
石黒正数短編集 2 (リュウコミックス)
著者/訳者:石黒 正数
出版社:徳間書店( 2010-11-13 )
コミック ( ページ )
作者サイト:おかんの家4
それ町アニメは 絶 賛 放映中~♪
という訳でそれ町がアニメ化している今だからこそ、とばかりに短編集が発売されました。
何とこれで3冊目! って石黒正数さんは一体どんだけ短編描いてるんだ…!
しかしメディアファクトリーや少年画報社掲載分も纏めてたりと、
徳間書店から出すのも結構大変だったろうなぁ、と思います。
で、実は表題作の「ポジティブ先生」ですがたった4ページの短編です。
僅か4ページながらも卓越したセンスが感じられるのは流石は石黒正数さんですが、
そもそもこの超短編を表題作&表紙に持ってきたのが凄いと思います。
個人的には表紙は秘密結社のミルダ参謀が良かったな…(笑
デビュー作のヒーローからして着眼点が素晴らしく面白かったのですが、
今回も同じヒーローものでもまたもや目を瞠る内容の短編が載っています。
内容としては戦隊モノ、特撮モノ、魔女っ娘モノ等、色んな正義の味方が、
パラレルではなく、同時に存在していたら? という話なんですがこれが面白い。
各自の主義主張、本音と建て前、立場からの正義がおもしろおかしく描かれており、
これこそ石黒正数だなぁ、と何故か納得させられます。
他にもそれ町の主人公、嵐山歩鳥というキャラの原型になった柔道少女が出てくる短編や、
透明人間をフィーチャーした短編もあり雑多ながら多彩な面白さを見せてくれます。
作者本人による各話解説まで面白いので徹頭徹尾楽しめると思いますので、
石黒正数ファンだけでなく、それ以外の人にも読んで欲しいです。
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