■[漫画]恋とか幼なじみとか家族とか「吐息と稲妻」
吐息と稲妻 (りぼんマスコットコミックス クッキー)
著者/訳者:谷川 史子
出版社:集英社( 2011-03-15 )
コミック ( 216 ページ )
谷川史子さんの単行本2冊同時発売の少女漫画サイド「吐息と稲妻」
ちょっとファンタジックな要素も交えながら、
少女の淡くて切ない恋心だとか、素直になれない家族への想いだとか、
そういった様々なものを描いた短編集です。
流石に谷川史子さんだけあって、どれも面白いんですよね。
主に思春期の少女たちの恋心をメインに描いてるんですけど、
その大半が綺麗に結ばれるという訳でもなく、失恋だったりもするんですが、
だからこそ、胸を締め付けられるような恋の素晴らしさが描かれてるんですよね。
特に幼なじみの男の子のことを想いながらも、
その男の子から恋の相談を受けて、想いを告げられないもどかしさを描いた、
「雪の女王」なんて最後の少女の想いまで含めて凄くジーンと来るんですよね。
あぁ、これでこそ谷川史子さんの少女漫画だなぁ。
その他の短編もどれも面白くて面白くて、凄いんですよ。
少女漫画だけど、男性でも間違いなく楽しめるので、
少女漫画に耐性のない男性にもお勧めできるのが谷川史子さんの作品の妙技だと思います。
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