■[ラノベ]TSと聞いて飛んできました「ココロコネクト ヒトランダム」
ココロコネクト ヒトランダム (ファミ通文庫)
著者/訳者:庵田 定夏
出版社:エンターブレイン( 2010-01-30 )
文庫 ( 313 ページ )
絵師サイト:enfance
前々から勧められてた上にファミ通コミッククリアでのコミカライズも面白くて読み始めまして。
先月読み終わったんですが、評判になるだけの面白さは充分ありました。
何しろイラストレーターが「けい○ん!」の堀○悠紀子さんこと白身魚さんですからね!
それだけで充分訴求力が高いというのもありました。(笑
いつも笑ってるような女の子らしい永瀬伊織、
クールビューティーで割りと攻撃的な稲葉姫子、
小さいけど攻撃力の高い(物理的な意味で)桐山唯、
愛すべきバカな唯への想いに一途な青木義文、
そして、稲葉に自己犠牲野郎と揶揄される程のプロレスオタクな主人公、八重樫太一。
その5人が集まる文研部こと文化研究部内部で起こる「人格入れ替わり」という非日常。
その非日常の中で、色々なことが起こって…
という訳で5人の誰と誰が、いつ起こるか、どれくらいの時間入れ替わったままなのかアトランダム。
しかも首謀者とおぼしき不可思議な存在の「ふうせんかずら」の目的も不明なままで物語は進むんですが、
そういった謎は物語の主幹ではなく、あくまで中心は「人」なんですよね。
入れ替わることで詳らかになっていくそれぞれのトラウマや悩みといったモノと、
それを自分を犠牲にしても何とかしたいし、させたい太一の奮闘がメインだと思います。
特に姫子の信じたいけど、信じられない。
そんな自分の心中を話せるわけない、という所は割りと共感できただけに、
それを話すべきだ、という太一の言動は中々にクるモノがありましたね。
しかし、本当に実際に話してみての伊織のリアクションにはちょっと呆気にとられたなぁ。(笑
本人にとっては大変な悩みも、他人から見たら取るに足りないことってのよくあるというけど、
ホント正にそんな感じでした。
ちなみに「人格入れ替わり」というTS作品でも有るわけでして、
そういった方面での面白さも、物語全体としては少ないけれどちゃんとあったのは個人的に嬉しかったです。
特に太一と青木二人だけの写真撮影会は最高でしたね。
そりゃカラー口絵をここで使うのも当然だよな、と思わされるのでした。(笑
本日23日は講談社の新刊コミックス発売日でしたが、私の地元ではモーニングKCが発売されていた一方でイブニングKCとアフタヌーンKCがありませんでした。講談社も予定日通りに印刷できていない様子ですね。それでも震災に負けず頑張りましょう!(寧ろ花粉に殺されそうです……)
で、個人的に待ちに待ったコミックス「開け駒!(南Q太著/講談社)」の一巻が出ましたー。連載が開始されて三話くらいから読んでますが、この作品に登場する二人の主人公、菊池宝少年とそのママさんがもう実に良い親子関係を醸していて、しかも将棋に纏わるさり気ない日常を綺麗にかつコンパクトに15ページきっかりで纏めておられるのが実に素晴らしいです。スタイリッシュで落ち着いたママさん(しかし根は割とミーハーな方)が好きですよ。ママさん格好いい。
一方でコミックBIRSでは「がらくたストリート(山田穣著)」が掲載されました。そろそろコミックスが来るかと思うと、居ても立ってもいられませんな! 御本人アナウンスでは夏頃にという事なので、刮目して待ちましょう。田中久仁彦先生の「竜骨」だって15年待ったんですもの、余裕で待てますその位(類義語、イグナクロス零号駅)。
コメント by Mya — 2011/3/23 水曜日 @ 23:06:22