■[漫画]花開け、現代のマリー・アントワネット「王様の仕立て屋」30巻
王様の仕立て屋 30 〜サルト・フィニート〜 (ジャンプコミックスデラックス)
著者/訳者:大河原 遁
出版社:集英社( 2011-04-04 )
コミック ( 178 ページ )
30巻という節目に合わせて描かれた腕時計編も見事に大団円にて完結。
嫁取りモノであることと、そもそもが腕時計編なので時計職人のハンネスにスポットが当たり、
悠の出番は相対的に少なかったですが、随所でその腕と職人としての先輩っぷりを見せてくれ、
更には最後にはキチっと良い仕事を収めており流石は主人公と思わされました。
腕時計だけでなく、紳士服業界(主にリヴァル社)を巻き込んでの大騒動でしたが、
それらを見事にまとめ上げたストーリーテラーっぷりは流石でした。
個々人の思惑と業界のしがらみといったモノを織り込みながら、
そのストーリーを綺麗に畳む手腕は大河原遁先生の真骨頂だと思います。
ワールドタイマー、トゥールビヨン、そして現代版マリー・アントワネットと、
漫画ならではの無茶なスケジュールをこなしながらも描かれる時計と紳士服の数々は、
蘊蓄もそうですが、見てて面白い装いで非常に楽しめました。
しかし、腕時計ってのはホントに高いもんなんですねぇ…
それにつけても美人の嫁さん手に入れるという偉業を成し遂げたハンネスさん。
悠とは同じ若手だが才能が認められた職人として通じるモノがあるみたいですし、
今後の再登場にも期待したいところであります。
その時までには悠にも良い人が現れると良いんですけどねぇ…
無理かも…?
最近のコメント