■[ラノベ]自覚する気持ち 交錯する想い「ココロコネクト キズランダム」
ココロコネクト キズランダム (ファミ通文庫)
著者/訳者:庵田 定夏
出版社:エンターブレイン( 2010-05-29 )
文庫 ( 314 ページ )
絵師サイト:enfance
<ふうせんかずら>によって再び不可思議な現象に襲われる文研部。
今度の現象は『欲望解放』というエロ同人誌にでも使われそうな現象で、
事実初っ端から稲葉が下着姿になって太一に迫ろうというサービスシーンに突入したりと、
読者のハートをガッチリキャッチする展開があります。
とはいえ、そんな一種ほのぼの(?)とした展開が続く訳がなく、
いやまぁ、実際初期は教室で突然叫んだりといった牧歌的な現象だったんだけど、
唯の痴漢撃退事件から少しずつ歯車がズレていって…
と、相変わらず胸を締め付ける事態に陥っていきます。
しかし、そんな不可思議な現象に襲われようとも世界は文研部以外でも勿論廻っていて、
立ち止まってしまっていた太一がたまに担任として、人生の先達としての言葉をくれる後藤や、
恋愛マスター委員長の藤島からの助言で、傷付けあっても、迷惑かけあっても、
それでも一緒にいるのが友達だと邁進するのが何とも主人公らしかったです。
あと、アホの青木が愛すべきアホっぷりでそこに救われることも。(笑
そして終盤、この2巻で一番の盛り上がりにしてこれからのココロコネクトの方向性を決める稲葉のターン!
精神状態がおかしくなって自分に絶望し、更に自分の中の恋心を自覚させられる稲葉と、
同じ気持ちを持つからこそ気付いてしまう伊織の言葉合戦は中々に盛り上がりますなー
いやー、好きな男を取り合う女の友情とかカッケーっすよ。
太一…、羨ましいヤツ…!
1巻でのTS的な面白さは皆無になってしまいますが、これはこれで違った面白さを見せてくれますよ。
まぁ、面白さの本番は3巻からなんですけどね…!
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