■[漫画]カイン王子 vs 鷹羽和義!「ツマヌダ格闘街」10巻
ツマヌダ格闘街 10 (ヤングキングコミックス)
著者/訳者:上山 道郎
出版社:少年画報社( 2011-07-11 )
コミック ( ページ )
作者サイト:別冊兄弟拳
作者twitter:上山道郎 (ueyamamichiro) on Twitter
早いモノで「ツマヌダ格闘街」も巻数が二桁に届くほどになったんですね。
上山道郎さんのキャリアは結構長い、というか私がコロコロを買っていた時期に、
サイポリスを連載しているくらいのベテランなのに、考えてみれば初めての二桁なんですよね。
それほど青年誌で格闘というジャンルが合っていたということなんでしょう。
子供の頃からのファンとしては嬉しい限りです。
今回のメインはやはり何と言ってもほぼ全話によって描かれているカイン王子対鷹羽の試合!
高い領域で拮抗した実力を持つ二人の全力を以て挑む試合内容は白熱したもので、
互いにミスをせず、自分が持つ全てを出し尽くしての決戦は迫力満点でした。
子供の頃から恵まれた才能と環境にあぐらをかかずに努力してきたカイン王子。
1年前に空手を始めたばかりだが、愚直なまでに努力を重ねてきた鷹羽和義。
試合用に袴を着ることで動きを読ませないようにしてきたカイン王子の戦略性も上手いし、
ダメージを受けても、それに心折られずダメージすらも呼び水にする鷹羽の強さも凄い。
死力を振り絞った戦いというのはそれだけで感動させられます。
また、今回はドラエさんの子供の頃の話も語られてましたが、
ほぼ完璧超人なドラエさんにも精神的に未熟な子供の頃があったと感じさせる、
微笑ましく、そして祖父である橘明道老師の温かな人柄を察すことができる、
良いエピソードだったと思います。
ちなみにこの10巻までがOURs連載分で、次回連載分からは月刊ヤングキングになります。
ヤングキング→OURs→月刊ヤングキングと掲載誌の引越しが多い作品ではありますが、
やはり面白さとしては光るモノがありますので今度も楽しみにしたい作品です。
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